1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/12/18(日)13:33:35.35ID:znViJEML0
回想なので小綺麗にまとまりすぎていますが語らせてください




2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/12/18(日)13:40:24.24ID:+sIfKzqSO
俺は父に育てられて大きくなった。物心つくまえに母とは離婚していたから母の愛情は知らない
寂しいと思うこともあったが、父の精一杯の努力もあり不満はなかった
頑固な父で、鉄拳制裁が当たり前だった。だけど俺を正しい方向に導いてくれたことは感謝している




3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/12/18(日)13:42:25.66ID:+sIfKzqSO
父子家庭であることの影響などは全くないまま、高校を卒業して地元の会社に就職した
社会は自分が想像したいたよりもずっと厳しく、右往左往する毎日だった
あっという間に日々は過ぎて俺は20歳の誕生日を迎えた




4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/12/18(日)13:45:01.01ID:+sIfKzqSO
そのころには仕事にも慣れはじめ、なんとか余裕を持てるようになっていた
誕生日の夜は父とはじめて酒を酌み交わした
口では「ようやく半人前だな」などと言うものの、いつもより少しだけ口元の緩んでいた父を覚えている
それから1年後、父は会社で倒れてあっけなく死んだ




6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/12/18(日)13:47:03.79ID:+sIfKzqSO
父は3人兄弟の長男だった。葬儀後しばらくしてから叔父2人が訪ねてきた
「いや○○ちゃんも辛かったろう。あんな頑固な兄貴と2人で暮らしてきて」
叔父は寂しそうに笑っていた。明るく努めようとしているようだった




7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/12/18(日)13:49:05.63ID:+sIfKzqSO
父の死は大きなショックだったが、人の心とは強いもので、いつしか俺も日常に戻っていった
父の死から2年が過ぎた。仕事にも慣れた
そのころから結婚を意識するようになった。いま考えると淋しかったのかも知れない
そんなある日、彼女に出会った




9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/12/18(日)13:51:13.48ID:+sIfKzqSO
その出会いは偶然だった。たまたま立ち寄ったスーパーのレジ打ちをしていたのが彼女だ
決して誰もが羨む美人というわけではなかったが、なにか惹かれるものがあった
それから意識してそのスーパーへと買い物に行った。完全に惚れていた




11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/12/18(日)13:51:47.14ID:WJ83SHivO
気になるな




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1001オススメ記事@\(^o^)/2018/06/19 20:16:00 ID:narusoku