俺のお父さんが死んだ話をする

2014年10月20日 13時43分

1 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)21:57:47 ID:f7yOERHcr

文字打つのが遅く、書き溜めしてるわけでもないので、気長に見てくれると嬉しい。




6 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)21:59:30 ID:1dKeiu0Co

よし、聞こう




11 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:01:35 ID:f7yOERHcr

俺のお父さんは、きわめて誠実な人で、頼まれたら断れない人だった。
いいことは褒めて、悪いことは叱る。
そういう人だった。
田舎のちょい金持ちな家の生まれで、俺のお母さんとはお見合いで結婚した。
俺のお母さんは都会人、なのに自己主張が少なく、素敵な女性な印象が強いと父方の祖母が話してくれた。




15 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:04:33 ID:f7yOERHcr

俺はそんな素敵な人の間に生まれた長男だ。
貴重な宝石のように愛でられ、良い環境で育てられたこともあってか、とてもわがままな人間に育ってしまった。
おもちゃ屋の前でひっくり返って駄々をこねては両親を困らせ、嫌いな食べ物を残すなんてことは日常茶飯事。
しかし後悔はしていない、悪いことをしたとは思っているが・・・・・。




19 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:07:49 ID:f7yOERHcr

俺が小1の頃に、妹が生まれた。
俺がお母さんに、「兄弟がほしい」と言ったら、本当に産んでくれたのだ。
しかしお父さんは男の子がほしかったらしく、妹にきつく当たっていたらしい。
そんなことは知る由もなく、俺は毎日友達に妹を自慢して回った。
そして、クラスの誰よりも早く、エロの知識を身に着けた。
俺の家付近の治安が悪く、エロ本が道端に捨てられているなんて当たり前。
それを見つけては家に持ち帰り、夜遅くまで読み続ける毎日。




21 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:08:33 ID:Xgi6nlN8R

パンツ弾け飛んだ




25 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:10:19 ID:f7yOERHcr

しかしその生活は長く続かず、ある日お父さんにエロ本がばれてしまった。
そのことで俺はひどく叱られた。
なんでこんなことをしたんだ、と。
しかしそれをお母さんに言うことはしなかった。
これは男なら誰もが通る道だから、今回は見逃すが、次やったらお母さんに言うからね、と言って見逃してくれた。
とても優しくてパンツ吹き飛んだ。




30 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:15:35 ID:f7yOERHcr

話は変わるが、お父さんはお酒が好きだった。
適量を飲むことができる人だったが、妹が生まれてからは変わってしまった。
まだ幼い妹に大声で暴言を吐き、おむつを替えてあげることをせず、育児放棄はおろか虐待に近いことをしていた。
そして妹が3歳の時、妹に白髪が見つかり、俺のお母さんは「これ以上妹にストレスをかけるわけにはいかない」と判断し、離婚を決意した。
俺と妹を連れて、時間があれば空き家を見て回り、今すぐにでも引っ越すつもりだったらしい。
当時小4だった俺に離婚の意味は分からず、ただの引っ越しだと思ってワクワクしていた。




32 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:17:57 ID:f7yOERHcr

新しく住むことが決まった家は、前住んでいた家より広く、庭もついていた。
俺は新しい家で過ごす生活が楽しみで仕方なかった。
引っ越したのは俺、俺のお母さん、妹だけで、お父さんは前の家においてきてしまった。
俺はなんでお父さんも連れて行かないのかよくわからなかったが、新しい家で生活していくにつれてどうでもよくなってしまった。




34 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:19:51 ID:f7yOERHcr

引っ越してからというものの、お父さんと会うことはなくなった。
商店街で何度もすれ違っていたらしいが、俺に声をかけようにも友達と一緒だったから、怖がらせないように声はかけなかったらしい。
今思うと気づけなかったことが悔しい。




36 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:20:51 ID:LMMRjKYJl

クズが死んでよかったじゃん




38 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:22:26 ID:f7yOERHcr

>>36
父に対する侮辱は許さない
とてもいい父親だったんだ




37 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:22:01 ID:f7yOERHcr

それから飛んで俺が中1の頃。
年末年始は父方の祖母の家で過ごすことが恒例となっていたため、祖母の家に滞在していた。
夜、テレビを見ていたところ、父から電話があった。
毎週土曜日に電話をするのが約束だったらしい。
俺は数年ぶりにお父さんの声を聴いた。




39 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:23:07 ID:ruxp0i2lD

パパァー




40 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:23:41 ID:LMMRjKYJl

幼い妹に大声で暴言を吐き、おむつを替えてあげることをせず、育児放棄はおろか虐待に近いことをしていた。

いい父親ねえ




41 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:23:56 ID:FYWcoBEB0

ん?妹に手をあげてたんじゃないのか




43 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:25:42 ID:f7yOERHcr

>>40>>41
その話を聞いたのはお父さんが死んでからだ。
俺の記憶の中ではいい父親だったということしかない。
そこだけ切り取ってみれば悪い人間かもしれないが。




44 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:26:31 ID:LMMRjKYJl

>>43
お前にとってはいい父親だったってことか、気を悪くさせてすまんな




42 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:24:43 ID:f7yOERHcr

父「久しぶりに声聞けて嬉しいなぁ、元気してるか。」
俺「うん。」
父「今日の夜ご飯は何食べた?」
俺「美味しいもの。お刺身とか。」
父「いいなぁ~。パパはお鍋とミカンだったよぉ。」

みたいな話をした。
今思えばもっと話しておけばよかったと思った・




48 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:29:08 ID:f7yOERHcr

そして少し飛ぶが翌年一月末、俺は学校で技術科の居残りがあって、7時過ぎくらいまで学校に残っていた。
俺は技術科の先生が好きで、たくさん話せたこともあって、ルンルン気分で下校した。
異変に気付いたのは家の近くまで行ったとき。
部屋を照らす照明が異常なまでに明るかったからだ。
家全体が明るかった。
俺の家はリビング以外は基本的に電気はつけないので、こんなことは初めてだった。




49 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:30:09 ID:O4kMKnbqh

ドキドキする…




50 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:33:22 ID:f7yOERHcr

玄関の靴置き場を見てさらに変だと思った。
俺のお母さんと妹の靴のほかに、父方の祖母、母方の祖父母、叔母の靴があったからだ。
この数の親戚が一堂に会するのは今までにないことで、あほの俺でも何かあったということは感じてとれた。
リビングに入るとお母さんが俺に、部屋を片付けるように言ってきた。
俺は部屋の片づけが大の苦手で、今まで片づけを催促されたときはいつも反抗していたが、その時だけは反抗する気になれなかった。
素直に部屋を片付けていると、父方の祖母が母方の祖母に慰められているのが見えた。
その時俺は、あぁ、祖母のことか父のことなのかなと感じた。




52 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:35:13 ID:f7yOERHcr

ある程度片付けが済むと、お母さんが俺を呼び出した。
俺は母の話を初めて正座で聞いた。
母「大事な話があります、ちゃんと聞いてね。」
俺「うん。(何だろう・・・・ドキドキ)」
母「お父さんが死にました。」
俺「!?!?」




53 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:37:59 ID:f7yOERHcr

驚きすぎて声が出なかった。
お母さんは真顔で、声色一つ変えず、直球すぎる話し方をした。
俺はすぐに涙が出てきた。
床に突っ伏して、大声をあげて泣いた。
お母さんと父方の祖母に何度も謝られた。
肩を抱かれ、ごめんね、ごめんねと何度も何度も。
そのまま30分は泣いていたと思う。
何とか落ち着いてきたころを見計らって、叔母が煮込みうどんを出してくれた。
俺の大好きなシイタケが入っていたことを覚えている、




55 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:41:50 ID:f7yOERHcr

それからというものの、何も考えられない日々が続いた。
食べ物を食べてもあまり味を感じず、考える授業が苦手になった。
魂が抜けたようにも感じた。
自分では気づかなかったが、ボーっとしていることが多くなったらしい。
そのころからわがままをいうことも駄々をこねることもすることが極端に減った。
性格が変わったね、とよく言われるようになった。




57 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:44:36 ID:O4kMKnbqh

お父さんのこと、大好きだったんだね
(´;ω;`)




58 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:45:21 ID:f7yOERHcr

父が死んだことを打ち明けられる友達はいなかった。
言ったところで、「ふぅん、そうなんだ」と流されておしまいか、変な目で見られる、と思ったからだ。
母方の祖母には、「あいつはお父さんが死んだせいで・・・・・と言われるだろう、だから今は言わないほうがいい。」と言われた。
誰にも打ち明けられずつらい日々が続いた。
お父さんのことを考えるだけで胸が締め付けられるように痛み、涙が流れ落ちる。
それは今でも変わらない。




60 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:48:35 ID:f7yOERHcr

話すことが思いつかない。
すまんがここで終わりだ。
質問等あれば答える。




66 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:52:04 ID:778FyDKkH

トーチャン…




67 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:52:09 ID:Xgi6nlN8R

妹さんは引越し後どう変わったんだ?
母親と妹は今どうしてるんだ?
妹とエロ本のくだりはつながりがあるの?
>>1自身は、父親と離れて暮らしていた時期に父親の事を考える事があったの?
んで、実際いまチミはいくつなんだね。




69 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:56:12 ID:f7yOERHcr

>>67
妹は引っ越してから、のびのびと生活するようになった。
今までに見せない笑顔を見せてくれるようになった。
お父さんのことはよく覚えていないらしいが。

母親→心臓弁膜症で死にかけ
妹→小学生、成績落ちぶれ気味

妹とエロ本の話はつながらない。
俺のお父さんがいかに寛大かっていうのを自慢したかった

俺自身、離れているときにお父さんのことを考えることはほとんどなかった。
父方の祖母の家にいるときに、たまに思い出すくらい。

俺は今16。
年を明かさなかったのは、若すぎる俺の話を聞いてくれる人がいるかどうか不安だったから。




70 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:56:52 ID:bSQB9gpZJ

死因はなんだったんだ




71 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)22:57:57 ID:f7yOERHcr

>>70
教えてもらっていない。




72 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)23:01:08 ID:Xgi6nlN8R

いずれは誰もが親の死を乗り越えなければならない訳だけど、
>>1はそれがちょっと早かったんだな。
今はまだ内面が成長しきっていないから、気持ちの整理ができなかったり、
ノイローゼに成り勝ちだと思うけど、16歳の時間は今しかないんだぜ。
今は16歳らしく過ごせよ。勉強・スポーツなり趣味なり作って打ち込みなされ。
自分のできることを、できる限りでやり切れよ。

今より成長したら、もうちょっと先の未来を見据えて母親の事を支えてやるんだぞ。




73 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)23:02:57 ID:f7yOERHcr

>>72
ありがとう
すごい、なんというか、ぐっと来た。




74 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)23:05:28 ID:f7yOERHcr

ほかに質問がないなら風呂入ってくる。
見てくれてありがとう。
何かと至らない文章で申し訳ない。




75 名無しさん@おーぷん 2014/10/19(Sun)23:07:24 ID:Xgi6nlN8R

俺も親が死んでるからな。
10代ってホント努力次第で何でもできるんだぜ。
何となく無駄に過ごしてクソみたいな人生を歩むか、
程ほどでもきちんと勉強して進学なり就職して母親を安心させてやるか、
どっちがいいか位は判るだろ?
プレッシャーになるとは思うけど、そんなに父親が好きで尊敬しているなら、
そんな父親を越えるよう立派な大人になりなよ。
いずれは母親だって逝く事になる。
親を亡くす事の辛さや、親が居るうちにしてやれなかった事とかもう知ってる訳だ。
だったらこの先どうすればいいのか、どうあればいいのかわかるな?




76 名無しさん@おーぷん 2014/10/20(Mon)00:20:22 ID:j3VuR4iLH

>>75
勝手にアナタの言葉に感動してしまった
わたしも親孝行する
ありがとう




引用元:俺のお父さんが死んだ話をする