中学時代の思い出を聞いてくれ
2014年07月03日 12時04分
1 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:32:52 ID:ll0RwSe7w
6年くらい前でお互い中2。女。
私 150センチ位のデブ、手芸部、地味オタク。
A 160センチ位、スレンダー美人、バド部、明るくて楽しい子だった。
2 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:33:57 ID:ll0RwSe7w
主に町内にあった2つの小学校から生徒が集まってきて、クラスも人数も倍以上に増えてコミュ症気味な私は友達が出来るか上手く馴染めるか不安だった。
上手いこと学校にも慣れてきて、部活も楽しかったし青春していた。
文化祭は私のクラスでは喫茶店をやった。
コミュ症のくせに変に目立ちたがり屋な私は、ウエイトレス(と言っても制服の上から家庭科で作っただっさいエプロンと三角巾着けた格好)を希望した。
Aも同じシフトだった。
3 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:36:29 ID:ll0RwSe7w
Aはいけてるグループで、でも上からな態度とかなかったし明るくて面白くていい子だなーって憧れの存在だった。
面と向かって話した事はなかった。
8 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:44:17 ID:ll0RwSe7w
4 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:40:23 ID:ll0RwSe7w
その時、Aが焦った様子で駆け込んできた。
A「ねえ!どうしようリボン結べなくなったwww 」
私「!?」
A「結んで!おねがい!」
先生にセーラー服のスカーフが短いとチェックされて、結び直そうとしたが、焦って時間もなく、てんぱってスカーフの結び方が分からなくなったらしい。
7 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:42:11 ID:ll0RwSe7w
A「まじごめん!分かんなくなったー!」
結び直そうとしたが、自分で自分のスカーフを結ぶのと、他人のスカーフを正面から結ぼうとするとよく分からなくなって、私もこんがらってしまった。
私「やばいw人の結べないwww 」
A「えー!!やばいやばいwwwどうしよう時間ないwww 」
無駄に距離は近いし、焦るし、まだ夏の暑さも残っていて、汗だくになりながらふたりで爆笑した。
9 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:45:06 ID:ll0RwSe7w
Aは漫画が好きだった。
休みの日は私とA含めた5人くらいでよく遊んだ。
当時プリキュア5にはまっていた私達はスーパーでカード付グミを集めたり、テニプリとかブリーチの同人誌を買ってキャーキャー言ったり、(1000円くらいのアンソロジー、本屋によく売ってる)たまに電車で遠出してアニメイトに行ったりと楽しい日々を送っていた。
12 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:48:08 ID:JWyxwp9t0
13 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:48:25 ID:ll0RwSe7w
私とAは別のクラスになった。
私のクラスはギャル女子とオタク女子の差が激しく、いじめがあった。
私も当時癖毛でデブで、どんくさかったので何かと笑われる事が多かったが、直接何かされたりはなかった。
それでも居心地はいいものではなく、昼休み仲の良かったグループで階段の踊り場に集まるのが毎日の楽しみだった。
14 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:50:26 ID:ll0RwSe7w
そんなAを羨ましく思った。
中学2年生になると、皆大人っぽくなる気がする。
アニメの話はしなくなり、だんだんおしゃれや恋愛に気を使うようになってくる。
休みの日も仲の良かった皆でわいわい遊ぶ事も少くなって、少し寂しかった。
15 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:52:48 ID:ll0RwSe7w
1年の時の友達とは、会えば挨拶するけど、休み時間の度にお互いのクラスを行き来することは無くなった。
そんななか、そろそろ二学期も終わる、ある昼休みに、ふとAの教室を覗いた。
16 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:56:13 ID:ll0RwSe7w
しばらくぼーっと眺めていると、Aと目があった。
(あっ)
確かに私の顔を見たはずだが、Aはあっさりと、何事もなかったように視線を逸らしておしゃべりに戻った。
中途半端にあげた手のひらをさっと戻し、半分笑った顔は、火が出るかと思うくらい熱くなった。
恥ずかしくて悲しくて悔しくて切なかった。
17 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)02:59:05 ID:ll0RwSe7w
クラスの友達の評判は上々で、隣の席の怖い男子も「どこでやったん?すげー!」とかなんとか、話しかけてくれて嬉しかった。
ダイエットも初めてみて、トータル半年で7キロ痩せれた。今は半分戻ったけど。
どこがでAを見返したいと思っていたのかも。
私が痩せてたら、キレイだったら、おしゃれだったら…Aは私を友達として対等に扱ってくれただろうか。
…Aはいつだって私を対等に見てくれてたし、優しくしてくれていたのに。
勝手に裏切られた気持ちになっていた。
18 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:01:33 ID:ll0RwSe7w
ある日、下駄箱の所でAとばったり合った。
A 「私子…久々~じゃん?」
私 「だ、よねー!かなりね!」
A 「なんか全然しゃべってなかったからさ~」
私「クラス違うとなかなかね~」
そこからは何かが弾けたみたいにふたり共思い出話とか、クラスの男子とか、先生とか、くだらないおしゃべりをずっとして、笑って笑って懐かしかった。
19 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:05:46 ID:ll0RwSe7w
学校から近いAの家に行くことになった。
1年生の頃、何度か遊びに来たことがあったAの部屋は、いつの間にか年頃の女の子らしいおしゃれな部屋になっていた。
壁に貼られた芸能人のポスターや、コルクボードにセンスよく飾られた写真やアクセサリー。
その中に、1年生の頃私がグループの子達に作ってあげたミサンガもあり、照れくさい気持ちだった。
20 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:10:36 ID:k048bwUji
21 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:11:14 ID:ll0RwSe7w
私「はは~んいいお部屋ですねぇ…」
A「やめろ見んな!」
そこからも他愛ないおしゃべりをして、氷が溶けて薄くなったジュースを飲んだ。
A「…てかさ、私子変わったよね」
私「え?そうー?」
A「うん、なんか大人になったかんじ。ストパーとかかけて、あとすごい痩せたじゃん。すごいよねー」
私「いやいやいや、もとが太りすぎだったし」
23 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:14:30 ID:ll0RwSe7w
私「えっ!なにそれ美少女すぎてですか」
A「ばかだろ! ……んーなんていうかー、変わっちゃったな~って。いや、悪い意味じゃないんだけど!
昔プリキュアごっことかしてたの懐かしくなっちゃってさー」
私「プリキュアごっことかなつかしすぎ! 私アクアちょーすきだっ…」
A「ていうか!私の知らない私子だって思ってすごい嫌だった!」
24 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:14:59 ID:ll0RwSe7w
もうAは止まらない勢いだった。
A「1年のときずっと一緒だったじゃん!
2年になってから全然遊ばなくなって、ていうか私子が軽くいじめられてんのとかすごいきつくて、でも私何もできなかったし、見て見ぬふり?とか嫌で、気まずくてなんか話せなくなって…。
でも3年の始め?から私子すごい可愛くなって好きな人とかできたのかなって思ったらほんとに嫌で嫌で嫌で…っ!」
Aが泣く前に、なぜか私が泣いてしまっていた。
泣いてる私を見て、Aは大層びびっていた。
26 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:17:54 ID:ll0RwSe7w
私「だってぇ…全然…私のことなんか見てなかったじゃんん~…っ」
A「え!?え!?ご、ごめん…ごめん~うっうえっ」
私「無視とかしたじゃん~!!すんごい!きずついたぁ~!!」
A「えっいつ!?わかんないよぉー!うぇぇ~」
しばらくふたりで泣いた。
涙と汗と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を拭いて、落ち着いた頃、Aが爆弾発言をする。
27 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:19:24 ID:ll0RwSe7w
私「…なに」
A「…引くかもしんないけどさ、友情として捉えてほしーんだけどさ」
私「!?」
A「1回だけさぁ…キスしていい?」
この時の心臓の痛みを未だに覚えてる。
ぐわん!!ってお腹の奥から心臓とか内臓が跳び跳ねて一瞬吐きそうになった。
キス、なんて言葉が同級生の口から聞くと恥ずかしくて、いやらしくて、あまりに生々しかった。
28 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:20:34 ID:ll0RwSe7w
私「えっえっえっ!!!えっ!」
A「なんなのさ」
私「えっ!?私と!??」
嘘でしょ、あり得ない。
言葉にしたかったけど、言葉にできなかった。
私たちは今までそういう雰囲気の話をしていたのか?していたのかな?どういうことだ。
29 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:21:48 ID:JWyxwp9t0
30 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:22:07 ID:ll0RwSe7w
私「別に…いい…ですが」
私もついにおかしくなってしまったのかも。
変なことだと頭では分かっていても、口が勝手に動いた。そうしておこう。
A「えっ!!??」
私「えっ!!???!」
なぜ驚くAよ。
しばらく顔を見合わせていたが、Aは手のひらをスカートでぬぐる動作をすると、その手を私の肩に置いた。
ビクッと肩がはねた。
私(ま、まじか…)
31 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:23:51 ID:ll0RwSe7w
離れた瞬間、堪らなくなり下をむいた。
それから2分くらいだんまりしていたら、Aに抱き締められた。
ワヒョオ、とかいう情けない声が出たと思う。
32 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:25:27 ID:ll0RwSe7w
汗ばんだ腕と腕がくっついてベタベタで嫌だった。
Aからは柔軟剤と汗と、やっぱりシーブリーズの匂いがした。
私「う、うん…」
それからは、一応おしゃべりに戻ったけどAの顔を直視できなくて、ずっとスカーフの辺りを見ていた。
帰り道も、家に帰ってからもずっと直射日光を長時間浴びてた時みたいに頭と顔がふわふわして火照っていた。
33 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:27:12 ID:ll0RwSe7w
相変わらずAはAのままだったので、私もなるべく私らしく接した。
卒業する頃には、あれは夢だったのかな?と思うほどの思い出に薄れていた。
この前の成人式で約5年ぶりに会ったけど、久々ー!と挨拶した位だった。
相変わらずキレイで愛嬌があり、明るい子だ。
今思い出しても恥ずかしいし、本当に心臓が痛かった。
Aにとっても黒歴史になってると思う。
34 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:29:08 ID:JWyxwp9t0
35 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:29:28 ID:ll0RwSe7w
会話の内容とか細かい所は妄想だけど、仲の良かった友達と一旦離れて、また仲良くなってキスをしたのは事実です。
36 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:29:58 ID:ll0RwSe7w
読んでくれてありがとうございました。
中途半端でごめんなさい。
37 名無しさん@おーぷん 2014/07/01(The)03:34:33 ID:JWyxwp9t0