【画像】　自衛隊の最新炊き出し兵器「野外炊具1号（22改）」が凄いと話題

野外で「入浴」「炊飯」「洗濯」まで……災害時に活躍する、陸上自衛隊の装備品を試してみた

「野外炊具1号（22改）」は自衛隊が装備する野外炊具で、平成24年度に装備化された最新型になる。
「22改」は開発年度の平成22年から来ている。1トントレーラー上に環流式炊飯器6台、万能調理器などを搭載したもので、200人分の主食と副食を45分以内に調理できる能力を持っている。大型トラックに牽引されて移動するが、目的地に向かって道路上を走りながら炊飯することも可能だ。炊飯のほかに味噌汁などの汁物、焼物、煮物、炒め物、揚げ物などを作れ、1台で炊飯、汁物、副食をまかなえるという。

野外炊具の最新型、「野外炊具1号（22改）」。冷凍冷蔵庫、給水ポンプ、貯水タンクなども含まれる

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トレーラーの上には、炊飯器や調理器がところ狭しと並んでいる

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操作パネルはタッチ操作やタイマー設定が可能になり、調理時の負担が大幅に軽減された。従来の野外炊具1号（右）では着火や火加減の調節が難しく、操作に熟練が必要だったという

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かまど部分を分離して、発電機と組み合わせて単独運用することもできる。少人数用の食事はこれで賄える。その奥に見えるのは1000Lの貯水タンク

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炊飯器で炊き込みご飯を作る。こうした作りたての温かい食事には被災者の心を癒す効果があり、大変重要なのだという

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「野外炊具1号（22改）」で作った炊き込みご飯を昼食にいただいた。とても美味しい

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海水を飲料水に変える浄水能力を持つ、最新型の「浄水セット、逆浸透2型」。今後年2台ペースで置き換えていくという。写真は試作モデル

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自然水を凝集沈殿、限外ろ過、逆浸透ろ過という段階で飲料水に変える。定期的に水質検査を受けているという。これらの機材は大型トラックに搭載されているが、分解してヘリコプターで運ぶこともできる

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ろ過の決め手となる、逆浸透膜と呼ばれる部分。海水の場合はここを2回通してろ過する

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演習場の中に設置された貯水タンク。5トンのタンクが2つあり、合計10トンの水を貯蔵できる

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右が演習場の中で取水した水。左がそれを浄水したもの。実際にはこれよりずっと濁った泥水も問題なく浄水できるという。なお、飲料に用いない生活用水なら1日で約130トン作り出せるという

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浄水した水を飲んでみたが、気になる臭いはなく、十分飲み水として満足できるものだった。定期的に水質検査を受けているが、いつも合格しているという

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「野外洗濯セット2型」。トレーラーに洗濯機と乾燥機を設置したもの。トレーラーの側面を開けると、それが屋根代わりになる

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「野外入浴セット2型」の中の様子。浴槽は、丈夫そうなシートで、桶、椅子、脱衣所の棚やカゴ、すのこなどもセットに含まれている。浴槽が高いので、足の短い筆者は出入りするのに少し苦労した

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東日本大震災の災害派遣では、各地から野外入浴セットが集められ、現地で様々な工夫をしながら運用された。

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