中二病のせいで火だるまになった話
2013年05月10日 18時14分
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:18:52.07 ID:NK6W6N6/0
スペック
俺 現在24歳
中二の頃のスペック
長身 ガリ メガネ
中二当時は炎の精霊が俺に纏わり付いている
という設定で色々と痛い事をしてきた。
3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:24:07.95 ID:NK6W6N6/0
俺は小さい頃から何故か火が好きだったんだ
マッチやらライターやらをどこからか拾ってきては
部屋に置くのは小学生の頃からやっていたことだった
5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:27:02.17 ID:K6q/ADcE0
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:30:58.64 ID:NK6W6N6/0
そして小学生の頃から集めていたマッチやライターなどは
押入れにしまっていて。中一の冬に、それがひょっこりと出てきたわけだ。
「懐かしいなー」とか思い出に浸りながら
マッチやライターなどを眺めていた
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:34:11.96 ID:NK6W6N6/0
つけてみたが、新しいことに気が付いた。
ライターの火が不発だったときはマッチの火を近づけると
火がつくことを。
その瞬間、俺は、この現象は俺がやったのではなく
俺に憑いている炎の精霊のせいだと確信していたwwwwww
16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:40:46.67 ID:NK6W6N6/0
痛い事をしまくった。
冬休み、雪が外にとても積もっていて、身動きが取れないほど
積もっているときに(俺は新潟)
「炎の精霊が憑いているから、絶対寒くない!!!」
とか言って半そで半ズボンで外に出て。
近所のババアにめちゃくちゃ怒られた。
とか、
水を張った風呂に入り(冷水)
「炎の精霊よ!今こそその力を我に!!!風呂の水を沸騰させよ!!!」
とか言ってたりした
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:44:44.47 ID:NK6W6N6/0
風邪を引いた。 このときはまだ俺が未熟で
あまり力を出す事が出来ないと思っていて
今度からはそんな無茶はやめようと思った。
しかし今度は力ではなく、炎を見ようとしていた
エイラのコピペではないが、火を見ると安心するんだなwwwwww
22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:48:55.82 ID:NK6W6N6/0
そんなこんなで中二、ここで精霊が頭角を現し始めた
まずは俺がなんとなくTVを見ていると
「赤口の日は血や火などの赤いものに注意する日だそうです」
と言われたので
赤口の日は一切外に出なかったwwwww
「俺は精霊がいるから炎が人々に災いを齎す、家でゆっくりとしていよう……」
的なノリでwwwwww
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:56:21.79 ID:NK6W6N6/0
ガスバーナーで有機物を熱するとどうなるかという
実験でガスバーナーに火を着けた。
赤い火から青い火になった時にDQNが俺に言った
「おい、お前!火に触ってみろwwwwwwwwwwww」
ただのボケで言ったつもりだろうが俺には精霊が憑いている。
コレは行ける!!!!!
俺は炎を手刀で切った……焼けるかも知れない……と、思っていると。
「おお!!!焼けていない!!!!!コレはすげぇ!!!!」
思わず声に出してしまった
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)22:57:26.19 ID:HG4CDP0l0
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:01:15.19 ID:NK6W6N6/0
俺は炎の中に入っても大丈夫な特別な存在となり。
精霊の力をコントロール出来ることがわかった。
俺は壮大なことを考えるようになった。
巨大な炎の中を全力疾走して
炎に包まれたい、炎と一体化したい!!!
こんな馬鹿げた事を考える事を始めたのである。
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:06:38.67 ID:NK6W6N6/0
一番手っ取り早いのはドラマとかでよく見る
家に残された子供などを助けに
燃え盛る火の中に入っていく事だ。
しかしそんな都合のいいように火事は起きない。
そんな中、俺が深夜、部屋の中でアルコールランプの火を見つめていると
けたたましい音がなったのである。
どうやら歩いて五分くらいの所で火事があったようだ。
自分の家からでも分かる
「うっひょっひょおおおおおお!!!!」
意味の分からないほどハイテンションで外に飛び出し。
現場に走った。
29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:12:04.28 ID:NK6W6N6/0
そして、その家の人が外にいたが、別段なかに人が取り残されてもいなかった
しかし俺の脚は止まらない
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!俺はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁくぁ!!!
炎に!!!!!入るぞ大オオ大尾おお!!!!!!!!」
叫びながら燃え盛る家に入ろうとした瞬間。
「おまえは●にたいのかあああああああ!!!!!」
鬼のような顔をした。消防の人に思いっきり殴られた
30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:14:24.30 ID:NK6W6N6/0
朝までこってりと怒られた。
しかし中二病の俺は炎に入る方法を
模索していた。
31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:16:30.42 ID:Oefm4XEV0
32 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2013/05/09(Thu)23:19:18.54 ID:NK6W6N6/0
ガソリンに火を着け、その炎の中を全力疾走する
という方法だった。
その方法を編み出した瞬間から俺の精霊が
実行に移した。
ガソリンは非常時のための携行缶のを使うようにした
34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:24:27.54 ID:NK6W6N6/0
橋の下に十分なスペースがあったのでそこで炎に包まれようとした。
ガソリンを入れるようなプールのようなものを探しているとそいつはすぐに見つかった
工事現場などで砂などを運ぶ一輪車の荷台が転がっていた
穴などは無く。きちんとガソリンを貯められそうだった
「コレで……お前と一緒になれるな……へへへへへへへ!!!」
荷台の部分にガソリンを並々と入れた俺は
それに火を放った。
35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:28:25.60 ID:NK6W6N6/0
俺の身長を有に越す3mほどの火柱だった。
赤くゆらゆらと揺れる炎、その妖しい物はとても魅力的だった
西日も翳ってきて黄昏に染まる空、俺の前にはゆらゆら揺れる炎。
俺は炎と一体化するときが来たと確信した。
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:30:57.23 ID:NK6W6N6/0
思いっきり炎に走って行き、ジャンプする、そして炎の中に飛び込み、
一体化する!!!
と
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:34:30.77 ID:NK6W6N6/0
ガソリンを湛えた荷台に向かって俺は全力疾走をし、踏み切った!!!
見事に炎の中に入っている、長年の夢だった精霊と一体化したのだった
炎の中にいる時は一瞬だったが俺にはとても長く感じられ、とても幸せに
思うことができ、優越感に浸っていた。
しかし、大変な事が起きたのだった
39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:36:33.84 ID:NK6W6N6/0
そのせいで俺の両脚はガソリンの海へと入ってしまった。
もう、どうなったかは……分かるよな
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:39:03.00 ID:NK6W6N6/0
けどその状態でも俺は中二病を貫き通した
熱くないだろ、俺は精霊に守られているのだから、と
しかし現実はそんなに甘くなかった。
43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:39:09.44 ID:Lxc9dip+O
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:39:26.93 ID:bP6nhwJg0
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:43:31.23 ID:NK6W6N6/0
とても熱かった、焼けそうだった
俺は脚の炎を消そうとして必死にバタつかせた
しかしまた不幸は起こる、バタつかせすぎてガソリンを湛えた
荷台がダバぁしたのである
ガソリンは胸から下までかかり全身火だるまになった
身体が火だるまになり俺は何も出来なくなった
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:44:27.09 ID:k6Zy9oqq0
校舎の窓や、マンションのベランダからよく身を乗り出してた
転落死してもおかしくないくらい思い込んでたわ
なんで死ななかったんだろ
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:48:08.90 ID:NK6W6N6/0
死にたくない一身で何とか火を消そうと頑張った
ここで救世主登場!!
「君!!!一体何を……ああ!!!!」
そこら辺を見回っていた警察の人が見つけてくれた
「待ってろ!!!!!」
警察の人は何故か消火器を持ってきて俺に思いっきりぶっかけた……
俺は今、こうやって生きている、あと少しでも遅れたら死んでたかも知れない
あの時助けてくれた警察の人、ありがとうございます
おしまい。
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:49:22.74 ID:8LrzFJ6a0
面白いのはこの後だろうが。
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:50:14.33 ID:NK6W6N6/0
55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:55:47.19 ID:k6Zy9oqq0
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00B6ZBGVK/
56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:56:00.27 ID:NK6W6N6/0
死にかけたからなwwwww
そして俺は精神科で精密な検査をした後、二ヶ月の通院を余儀なくされた。
中学で同じクラスのやつらに会うと。今でも
火だるまと言われる、もう今となっては黒歴史だけどなwwww
今はきちんと働けて、食えてますのでいい生活です。
57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:56:16.30 ID:NCDmROMf0
なんか妙に優しくされなかったか
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:57:45.36 ID:NK6W6N6/0
60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:58:34.51 ID:Lxc9dip+O
24になる後輩が患ってるから勧めてみるわ
61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/09(Thu)23:59:26.19 ID:NK6W6N6/0
おやすみなさい