41:アスペニート:2016/05/10(火)00:54:04.684ID:k20qLX/20.net
ケルト人の都市ってすごそうで気になる
42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)00:55:45.073ID:8HKMEgPa0.net
しかしそんな躍進期も南からローマが進出してきたことによって終わってしまう
その流れを決定付けたのは二つ
まずは前述のキンブリ・テウトニ族の大敗
そして二つ目はカエサルによるガリア征服
このガリアへの影響力をめぐってアリオウィストゥスを代表とするスエビ系ゲルマンが
カエサルと衝突するもあえなく敗北
この時期を境にしてゲルマン人による西方拡大はストップしてしまう
そして彼らにとっての苦難の時代がはじまる
その流れを決定付けたのは二つ
まずは前述のキンブリ・テウトニ族の大敗
そして二つ目はカエサルによるガリア征服
このガリアへの影響力をめぐってアリオウィストゥスを代表とするスエビ系ゲルマンが
カエサルと衝突するもあえなく敗北
この時期を境にしてゲルマン人による西方拡大はストップしてしまう
そして彼らにとっての苦難の時代がはじまる
43:アスペニート:2016/05/10(火)01:02:37.963ID:k20qLX/20.net
ゲルマン冬の時代
44:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)01:03:46.222ID:8HKMEgPa0.net
このローマによって進出が止められたというのは
人口増大がつづくゲルマン世界において多大なる災難となる
現代人視点だと「人口少ないんだから土地なんて腐るほど余ってるだろ」と思うかもしれないけど
まず前述の安定しない気候という環境要因のほか
畜産・農耕ができる土地が少ないという地理的要因や
部族領の周辺に広大な無人地帯を設けたがるなどのゲルマン文化的要因がかさなり
ゲルマン世界は徐々に部族間の緊張がたかまっていく
人口増大がつづくゲルマン世界において多大なる災難となる
現代人視点だと「人口少ないんだから土地なんて腐るほど余ってるだろ」と思うかもしれないけど
まず前述の安定しない気候という環境要因のほか
畜産・農耕ができる土地が少ないという地理的要因や
部族領の周辺に広大な無人地帯を設けたがるなどのゲルマン文化的要因がかさなり
ゲルマン世界は徐々に部族間の緊張がたかまっていく
45:アスペニート:2016/05/10(火)01:11:15.371ID:k20qLX/20.net
ドイツの地理が頭に入らない
46:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)01:17:37.399ID:8HKMEgPa0.net
そして更なる災難がつづく
前1世紀末に今度はローマがゲルマニアへ進出を開始
大ドルススに率いられたローマ軍は電撃的な侵攻をおこない
数度の遠征でライン・ウェーザー河から一気にエルベ西岸まで蹂躙
もちろんゲルマン側も何度か反撃に出たものの
ローマ軍は毎回のようにこの動きを察知して防御陣地を整えてこれを迎え撃ったため惨敗の連続
(ヒャッハーなゲルマン人でも防御側になるとすごく脆い)
そんなこんなでドイツ北部・中部はあらかた征服され
残すは南部のドナウ上流域(マルコマンニ・クアディ族)に
もちろんローマはこれを残すつもりはなくこれも征服~しようとしたものの
ゲルマン人にとっては幸運なことに
その直前にローマ支配化のイリュリアで大規模な反乱が発生する
前1世紀末に今度はローマがゲルマニアへ進出を開始
大ドルススに率いられたローマ軍は電撃的な侵攻をおこない
数度の遠征でライン・ウェーザー河から一気にエルベ西岸まで蹂躙
もちろんゲルマン側も何度か反撃に出たものの
ローマ軍は毎回のようにこの動きを察知して防御陣地を整えてこれを迎え撃ったため惨敗の連続
(ヒャッハーなゲルマン人でも防御側になるとすごく脆い)
そんなこんなでドイツ北部・中部はあらかた征服され
残すは南部のドナウ上流域(マルコマンニ・クアディ族)に
もちろんローマはこれを残すつもりはなくこれも征服~しようとしたものの
ゲルマン人にとっては幸運なことに
その直前にローマ支配化のイリュリアで大規模な反乱が発生する
48:アスペニート:2016/05/10(火)01:26:38.901ID:k20qLX/20.net
ローマ軍つよい
49:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)01:29:47.892ID:8HKMEgPa0.net
当時総司令官だったティベリウスはすぐにマルコマンニ族と講和を結び
イリュリア反乱の鎮圧にとりかかる
このときこのローマ軍のなかにアルミニウスって若い高級将校がいた
彼はライン~ウェーザー域にいたケルスキ族長の息子で
ローマお得意の「征服民の首脳部をローマに組みこんでしまえ」政策の典型例
また単に族長の息子だからってだけで高い地位を与えられたのではなく
正統ローマ人に当てはめても異例の速度で昇進していることから
かなり有能な逸材で帝国上層部からも期待されていたらしい
その才能を生かして彼はローマ軍事の何もかもを吸収
戦歴はすこし前のパンノニア征服戦争からで
このイリュリア反乱当時(AD6年ごろ)はすでに歴戦指揮官だったとされる
イリュリア反乱の鎮圧にとりかかる
このときこのローマ軍のなかにアルミニウスって若い高級将校がいた
彼はライン~ウェーザー域にいたケルスキ族長の息子で
ローマお得意の「征服民の首脳部をローマに組みこんでしまえ」政策の典型例
また単に族長の息子だからってだけで高い地位を与えられたのではなく
正統ローマ人に当てはめても異例の速度で昇進していることから
かなり有能な逸材で帝国上層部からも期待されていたらしい
その才能を生かして彼はローマ軍事の何もかもを吸収
戦歴はすこし前のパンノニア征服戦争からで
このイリュリア反乱当時(AD6年ごろ)はすでに歴戦指揮官だったとされる
50:アスペニート:2016/05/10(火)01:30:28.026ID:k20qLX/20.net
アルミニウスのカッコよさは異常
51:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)01:35:52.926ID:8HKMEgPa0.net
このアルミニウスも当初はティベリウス指揮下として反乱鎮圧に赴いたものの
一年ほどでゲルマニア方面への異動を命じられる
当時のゲルマニアは「属州化」の真っ最中で
アルミニウスは有力なケルスキ族らとの調整担当・参謀役として向かわされたらしい
前7年ごろのこと
この辺で諸説はあるものの
アルミニウスはこのころすでにゲルマニア反乱を決意していたという見方が強い
おそらくパンノニア征服行やイリュリアでの惨い反乱鎮圧を目の当たりにして
「ローマ人」になるのを辞めてしまったとも
日本では塩婆も同様の見方をしている
一年ほどでゲルマニア方面への異動を命じられる
当時のゲルマニアは「属州化」の真っ最中で
アルミニウスは有力なケルスキ族らとの調整担当・参謀役として向かわされたらしい
前7年ごろのこと
この辺で諸説はあるものの
アルミニウスはこのころすでにゲルマニア反乱を決意していたという見方が強い
おそらくパンノニア征服行やイリュリアでの惨い反乱鎮圧を目の当たりにして
「ローマ人」になるのを辞めてしまったとも
日本では塩婆も同様の見方をしている
52:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)01:36:38.846ID:8HKMEgPa0.net
まちごうた
アルミニウスのゲルマニア行きは前7年じゃなくAD7年な
アルミニウスのゲルマニア行きは前7年じゃなくAD7年な
53:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)01:43:50.453ID:8HKMEgPa0.net
そして運命のAD9年
「ある部族が反乱起こしそうなんでちょっと来てくれませんかね~」という
友好部族の要望をうけて総督ウァルスが2万5千ほどのローマ軍を率いてゲルマニア深部へ
このウァルスさんはガチ武闘派な大ドルススやティベリウスとは違い
現地体制作りが得意な属州化のために配属された人
そうした戦争経験不足がたたってか
彼はゲルマン人たちからの情報を特に疑うこともなく
「本拠地に軍つれてきゃおとなしくなるだろ」と舐めた姿勢で特に警戒もしかずにダラダラと進軍
そこでアルミニウスの罠にハマる
「ある部族が反乱起こしそうなんでちょっと来てくれませんかね~」という
友好部族の要望をうけて総督ウァルスが2万5千ほどのローマ軍を率いてゲルマニア深部へ
このウァルスさんはガチ武闘派な大ドルススやティベリウスとは違い
現地体制作りが得意な属州化のために配属された人
そうした戦争経験不足がたたってか
彼はゲルマン人たちからの情報を特に疑うこともなく
「本拠地に軍つれてきゃおとなしくなるだろ」と舐めた姿勢で特に警戒もしかずにダラダラと進軍
そこでアルミニウスの罠にハマる
54:アスペニート:2016/05/10(火)01:47:29.383ID:k20qLX/20.net
ついに来たか
55:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)01:53:51.342ID:8HKMEgPa0.net
AD9年 トイトブルクの戦い
wikipediaとかにもわりと詳しい記事があるんであるんでここでは省略(めんどう)
ひとつ強調するとすれば
アルミニウスは「徹底してゲリラ戦をおこなった」という点
ローマ軍人としてその能力を完璧に理解していた彼は
正面衝突ではまずローマ軍には勝てないと認識していた
そんなこんなでウァルス軍は「消滅」する
その負けっぷりはローマ人にとってはまさにトラウマもんだったらしく
これに動員されていた17、18、19軍団は二度と再編されることがなく欠番となってしまったり
アウグストゥス帝の「俺の軍団かえせー」も有名
そのようにして侵略の仕返しは成功したものの「アルミニウス戦争」の本番はここから
ローマ側はブチ切れモードとなりゲルマンの苦難はつづく
wikipediaとかにもわりと詳しい記事があるんであるんでここでは省略(めんどう)
ひとつ強調するとすれば
アルミニウスは「徹底してゲリラ戦をおこなった」という点
ローマ軍人としてその能力を完璧に理解していた彼は
正面衝突ではまずローマ軍には勝てないと認識していた
そんなこんなでウァルス軍は「消滅」する
その負けっぷりはローマ人にとってはまさにトラウマもんだったらしく
これに動員されていた17、18、19軍団は二度と再編されることがなく欠番となってしまったり
アウグストゥス帝の「俺の軍団かえせー」も有名
そのようにして侵略の仕返しは成功したものの「アルミニウス戦争」の本番はここから
ローマ側はブチ切れモードとなりゲルマンの苦難はつづく
56:アスペニート:2016/05/10(火)02:02:11.611ID:k20qLX/20.net
ローマ人キレすぎ
57:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)02:02:49.656ID:8HKMEgPa0.net
つづいてゲルマニア方面の総司令官についたのはゲルマニクスさん
かつてゲルマニア征服を行なった大ドルススの息子で
親父譲りの活力にあふれた若き猛将
ライン沿いの軍団が反乱起こしかけたりとしばし騒動があったものの
AD14年(あるいは15?)ごろからゲルマニクスの指揮下のもとゲルマニアの「反乱鎮圧」を開始する
かつてゲルマニア征服を行なった大ドルススの息子で
親父譲りの活力にあふれた若き猛将
ライン沿いの軍団が反乱起こしかけたりとしばし騒動があったものの
AD14年(あるいは15?)ごろからゲルマニクスの指揮下のもとゲルマニアの「反乱鎮圧」を開始する
58:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)02:07:14.523ID:8HKMEgPa0.net
このゲルマニクス
まだまだ若くて未熟(衝動的とも)なところがあったものの
前任のウァルスとは異なったガチガチの武闘派であり中々の軍才も有していた
また他にも特筆すべきは統率能力が高かったことと
兵たちから絶大な人気があったこと
そのおかげでゲルマニクス軍は異常なくらいに士気が高かった
これはアルミニウスにとって禿げあがるぐらいの悩みのタネだった
つまりゲルマニクス軍はウァルス軍とはちがって指揮系統の崩壊・無秩序な敗走が起こりにくく
トイトブルクのような完勝が難しいのは明らかだった
まだまだ若くて未熟(衝動的とも)なところがあったものの
前任のウァルスとは異なったガチガチの武闘派であり中々の軍才も有していた
また他にも特筆すべきは統率能力が高かったことと
兵たちから絶大な人気があったこと
そのおかげでゲルマニクス軍は異常なくらいに士気が高かった
これはアルミニウスにとって禿げあがるぐらいの悩みのタネだった
つまりゲルマニクス軍はウァルス軍とはちがって指揮系統の崩壊・無秩序な敗走が起こりにくく
トイトブルクのような完勝が難しいのは明らかだった
59:アスペニート:2016/05/10(火)02:15:11.143ID:k20qLX/20.net
ローマ軍うぜえ
60:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)02:18:26.578ID:8HKMEgPa0.net
アルミニウスの毛髪を脅かすことは他にもあった
まずは南部の親分格であるマルコマンニ族やクアディ族が協力を拒否したこと
このせいでアルミニウスが当初予定していた戦力の半分になってしまったとも言われてる
そうして参じた双方の戦力は
ゲルマニクス側はライン全域の5万を動員し
一方アルミニウス側はたくさんの部族が連合を組んでほぼ同数の5万かやや下回るくらいとされている
ただし表面上では戦力は拮抗しているように見えるもの中身が別物
ローマ側は組織化されたプロ軍人たちで固めているのにたいして
アルミニウス側は各部族からの寄せあつめの戦士団
これだけのゲルマン戦士が集まったのはおそらくキンブリ・テウトニ以来の史上二度目で
また長い侵略行でまとまりと強化したキンテウたちとは違って
アルミニウス陣営は集まったばかりで足並みバラバラ
さらに集結したはいいものの指揮系統はゲルマン式で
ローマ軍とは違って上位から下位への絶対的指揮権限もないという有様だった
たとえばアルミニウスが指示してもその戦士団は「断る権利」があったという状況
ローマ軍で育ったアルミニウスにとってはこの辺はかなりイライラしたかと
まずは南部の親分格であるマルコマンニ族やクアディ族が協力を拒否したこと
このせいでアルミニウスが当初予定していた戦力の半分になってしまったとも言われてる
そうして参じた双方の戦力は
ゲルマニクス側はライン全域の5万を動員し
一方アルミニウス側はたくさんの部族が連合を組んでほぼ同数の5万かやや下回るくらいとされている
ただし表面上では戦力は拮抗しているように見えるもの中身が別物
ローマ側は組織化されたプロ軍人たちで固めているのにたいして
アルミニウス側は各部族からの寄せあつめの戦士団
これだけのゲルマン戦士が集まったのはおそらくキンブリ・テウトニ以来の史上二度目で
また長い侵略行でまとまりと強化したキンテウたちとは違って
アルミニウス陣営は集まったばかりで足並みバラバラ
さらに集結したはいいものの指揮系統はゲルマン式で
ローマ軍とは違って上位から下位への絶対的指揮権限もないという有様だった
たとえばアルミニウスが指示してもその戦士団は「断る権利」があったという状況
ローマ軍で育ったアルミニウスにとってはこの辺はかなりイライラしたかと
61:アスペニート:2016/05/10(火)02:25:19.255ID:k20qLX/20.net
蛮族で何が悪いー
62:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)02:25:42.531ID:8HKMEgPa0.net
しかしアルミニウスにも支えてくれる連中がいた
まず同胞のケルスキ戦士団はどんな指示でも勇猛果敢にこなしてくれる連中
(族長ファミリーの内輪もめでたまに悶着あったらしいけど)
そしてなんと言っても素晴らしいのはローマ軍時代のゲルマン同胞たち
アルミニウスと同じようにローマ軍で訓練をつんだ元補助兵たちが
それなりの数参じてくれたらしい
アルミニウスはこの者たちを各戦士団にふりわけてなんとかゲルマン軍の指揮系統を固めていく
(ただしこれはマイナスもあったらしい 彼の「ローマ軍」的なやりかたがゲルマン陣営内で嫌われていく)
しかしこれでもやっぱりローマ軍と真っ向対決するのは困難と彼は認識
そこでのちのソ連を髣髴とさせるような血も涙もない戦術を選ぶことになる
まず同胞のケルスキ戦士団はどんな指示でも勇猛果敢にこなしてくれる連中
(族長ファミリーの内輪もめでたまに悶着あったらしいけど)
そしてなんと言っても素晴らしいのはローマ軍時代のゲルマン同胞たち
アルミニウスと同じようにローマ軍で訓練をつんだ元補助兵たちが
それなりの数参じてくれたらしい
アルミニウスはこの者たちを各戦士団にふりわけてなんとかゲルマン軍の指揮系統を固めていく
(ただしこれはマイナスもあったらしい 彼の「ローマ軍」的なやりかたがゲルマン陣営内で嫌われていく)
しかしこれでもやっぱりローマ軍と真っ向対決するのは困難と彼は認識
そこでのちのソ連を髣髴とさせるような血も涙もない戦術を選ぶことになる
63:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)02:34:50.813ID:8HKMEgPa0.net
彼が対ゲルマニクス戦でとったのは
味方の戦士団をエサとしてローマ軍の正面に向かわせ
ローマ軍がこれに食いついているところでその側面や背後を精鋭で奇襲
そしてローマ軍が転回して反撃にでるまえにサッと撤退~を繰り返すこと
これは「負けることなくローマ軍を100%確実に消耗させる」唯一とも言える作戦だったものの
エサとなる戦士団はほぼ間違いなく壊滅するという代償があった
これもまたゲルマン陣営内でアルミニウスへの反感が蓄積されていく理由
味方の戦士団をエサとしてローマ軍の正面に向かわせ
ローマ軍がこれに食いついているところでその側面や背後を精鋭で奇襲
そしてローマ軍が転回して反撃にでるまえにサッと撤退~を繰り返すこと
これは「負けることなくローマ軍を100%確実に消耗させる」唯一とも言える作戦だったものの
エサとなる戦士団はほぼ間違いなく壊滅するという代償があった
これもまたゲルマン陣営内でアルミニウスへの反感が蓄積されていく理由
64:アスペニート:2016/05/10(火)02:36:31.056ID:k20qLX/20.net
アルミニウスすげー
65:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)02:45:05.289ID:8HKMEgPa0.net
そうした肉を切らせて骨を断つ戦法でアルミニウスは消耗戦を展開
一方でゲルマニクス側も決して崩壊はせず戦況は一進一退
そしてAD16年
ゲルマニクスのほうもアルミニウスの潰し方を色々と考えて
ついに全軍を動員しての大規模進撃を開始する
その作戦は現在のミンデンあたりからウェーザー川を渡り
ケルスキ族ほか同盟部族の家族などがあつまった避難地を強襲するというもの
おそらくさすがのアルミニウスでもそこを捨て駒にはできんだろうと考えてのもの
中枢部にせまり無理やりローマお得意の正面衝突に引き込もうという魂胆
一方でゲルマニクス側も決して崩壊はせず戦況は一進一退
そしてAD16年
ゲルマニクスのほうもアルミニウスの潰し方を色々と考えて
ついに全軍を動員しての大規模進撃を開始する
その作戦は現在のミンデンあたりからウェーザー川を渡り
ケルスキ族ほか同盟部族の家族などがあつまった避難地を強襲するというもの
おそらくさすがのアルミニウスでもそこを捨て駒にはできんだろうと考えてのもの
中枢部にせまり無理やりローマお得意の正面衝突に引き込もうという魂胆
66:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)02:53:42.021ID:8HKMEgPa0.net
もちろんアルミニウスもその動きを事前に察知してしっかりお出迎え
まずローマ軍先陣がウェーザー川をわたり橋頭堡の砦をつくりはじめたところで
森から一斉に伏兵をはなって強襲
ローマ軍が隊列や防御砦を整えさせるヒマはあたえず
小部隊同士の泥沼乱闘戦にもちこんでいく
しかしやはりローマ軍はしぶとく
体制を整えた彼らによってしだいにゲルマン側の損害が増大
アルミニウスは後方のIdistavisoの盆地に軍を撤退させる
これで緒戦が終了
ローマ軍はウェーザーを渡りきりIdistavisoの入り口に防御陣地を速やかに設営
まずローマ軍先陣がウェーザー川をわたり橋頭堡の砦をつくりはじめたところで
森から一斉に伏兵をはなって強襲
ローマ軍が隊列や防御砦を整えさせるヒマはあたえず
小部隊同士の泥沼乱闘戦にもちこんでいく
しかしやはりローマ軍はしぶとく
体制を整えた彼らによってしだいにゲルマン側の損害が増大
アルミニウスは後方のIdistavisoの盆地に軍を撤退させる
これで緒戦が終了
ローマ軍はウェーザーを渡りきりIdistavisoの入り口に防御陣地を速やかに設営
67:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)02:59:51.843ID:8HKMEgPa0.net
このIdistavisoの東側には例の避難地があり
ゲルマン側はもう後がない状況だった
ローマ軍が前進してきた場合それを止めるには正面衝突しかなく
そして敗れたら連合は崩壊し各部族がそれぞれ降伏するのも明らか
それどころか戦闘前からすでに崩壊寸前だったらしく
このときすでに一部の部族がローマ陣営に使者を送って事前交渉をはじめていたという説もあるほど
しかしそんな絶体絶命でもアルミニウスは己のやり方を貫きとおす
ゲルマン側はもう後がない状況だった
ローマ軍が前進してきた場合それを止めるには正面衝突しかなく
そして敗れたら連合は崩壊し各部族がそれぞれ降伏するのも明らか
それどころか戦闘前からすでに崩壊寸前だったらしく
このときすでに一部の部族がローマ陣営に使者を送って事前交渉をはじめていたという説もあるほど
しかしそんな絶体絶命でもアルミニウスは己のやり方を貫きとおす
68:アスペニート:2016/05/10(火)03:02:16.190ID:k20qLX/20.net
かつてVIPでここまで深くゲルマニア戦役が語られたことがあっただろうか
70:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/10(火)03:12:17.943ID:8HKMEgPa0.net
いよいよローマ軍が陣地からでて
会戦陣形をしきながらIdistavisoの盆地を西からブルドーザーのように前進
ゲルマン側もそれを迎え撃つため可能なかぎりの戦力を正面に布陣
そしてとうとうゲルマニクスの目論見どおり真っ向からの会戦がはじまる
と思いきやそこでまたアルミニウスが一計
彼はゲルマン本隊には加わっておらず
ケルスキ戦士団ら精鋭とともに南側のけわしい丘に待機
そんでローマ軍とゲルマン本隊が激突してしばらくたってから出撃
もう勝ち気分になりつつあったローマ軍の横っ腹へと一気に突撃
崩壊しかかっていた本隊もそれを見て士気を回復させ最後の力をふりしぼって踏みとどまり
そしてさすがのローマ軍もこれには動揺してもうハチャメチャの大乱戦へ
こうして本隊崩壊・避難地までローマ軍がぶち抜くという可能性も高かった捨身の大博打はなんとか成功
乱戦はその日いっぱい続いたとされマジで血みどろの戦いだったらしい
アルミニウス自身も満身創痍の血まみれになりつつもなんとか脱出したというほど
そんで双方とも甚大な損害をだして撤退
ローマ軍は防御陣地にひきゲルマン軍も避難地へ
これで第二戦が終わる
会戦陣形をしきながらIdistavisoの盆地を西からブルドーザーのように前進
ゲルマン側もそれを迎え撃つため可能なかぎりの戦力を正面に布陣
そしてとうとうゲルマニクスの目論見どおり真っ向からの会戦がはじまる
と思いきやそこでまたアルミニウスが一計
彼はゲルマン本隊には加わっておらず
ケルスキ戦士団ら精鋭とともに南側のけわしい丘に待機
そんでローマ軍とゲルマン本隊が激突してしばらくたってから出撃
もう勝ち気分になりつつあったローマ軍の横っ腹へと一気に突撃
崩壊しかかっていた本隊もそれを見て士気を回復させ最後の力をふりしぼって踏みとどまり
そしてさすがのローマ軍もこれには動揺してもうハチャメチャの大乱戦へ
こうして本隊崩壊・避難地までローマ軍がぶち抜くという可能性も高かった捨身の大博打はなんとか成功
乱戦はその日いっぱい続いたとされマジで血みどろの戦いだったらしい
アルミニウス自身も満身創痍の血まみれになりつつもなんとか脱出したというほど
そんで双方とも甚大な損害をだして撤退
ローマ軍は防御陣地にひきゲルマン軍も避難地へ
これで第二戦が終わる
1001:オススメ記事@\(^o^)/:2016/05/11 00:34:00 ID:narusoku
この記事が気に入ったらイイネ!しよう♪
いつでも全部読み放題♫
ここで説明してくれてる人らと偉い違いだと思った。